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資源管理

資源管理型漁業とは、漁業者が相互に話し合い、資源に対する過度の漁獲圧力を低減させ、地域の漁業や資源の状況に応じた禁漁期、禁漁区の設定、漁具、漁法の制限等自主的な管理を実施して、資源の再生産と有効利用を適切に図りつつ、漁業経営の安定化を目指す漁業です。
静岡県でもマダイ等の水産資源(魚種)について、体長制限などの自主規制等を定めた資源管理計画を策定し、漁業者が一丸となって、その実践に取組んでいます。


資源管理計画の概要

魚 種 自主規制の概要
マダイ ・全長17cm(体重100g)以下は再放流
・種苗放流場所での操業は自粛(放流後1ヶ月)
キンメダイ 伊豆東岸及び御前崎沖漁場では
・全長28cm(体重300g)以下は再放流
・水深200m以浅の大陸棚での操業自粛
・夜間操業を自粛する
トラフグ ・体重700g以下は再放流
・10月は10日以上の休漁日を設定
ヒラメ ・全長30cm以下は再放流し、放流できない状態の魚は販売しない。
・種苗放流直後は必要に応じて保護区域及び保護期間を設定

漁法によっては、操業区域、操業時間、網目、漁期など操業方法等に制限または条件が付いています。


法令等による規則

静岡県漁業調整規則では水産資源の保護等のため、一部の水産資源に対し、禁漁期間やとっていい魚介類の大きさを制限しています。また、漁業者以外の人が水産動植物を採捕する場合にも漁具または漁法が制限されており、これらに違反すると罰則が科せられます。



魚種別の禁止期間

魚 種 禁漁期間
あわび
いせえび
てんぐさ(とりあしを含む)
しらす
さくらえび
ぼら(当歳のものに限る)
あゆ
10月1日〜12月31日
5月15日〜9月15日
11月1日〜翌年3月31日
1月15日〜3月20日
6月11日〜9月30日
1月1日〜7月31日
10月1日〜翌年5月31日


魚種別の体長等の制限

魚 種 大きさ
いせえび
あわび
とこぶし
さざえ
うなぎ
真珠貝
はまぐり
あさり
ぶり
目の付根から尾端まで13cm以下
殻長11cm以下
殻長5cm以下
殻蓋の径3cm以下
全長13cm以下
殻長6cm以下
殻長3cm以下
殻長2cm以下
全長15cm以下


栽培漁業

栽培漁業とは、水産資源の維持・増大と漁業生産の向上を図るため、有用水産動物について種苗の生産・放流・育成管理等の人為的手段を施して資源を積極的に培養しつつ、最も合理的に漁獲する漁業です。
静岡県には種苗生産施設として、沼津市と御前崎市に温水利用研究センターがあり、ここで生産された多くの種苗が、県下各地の沿岸海域に放流されています。
また、魚の生態等を調査するため、試験研究の一環として、一部魚種には標識を付けて放流していますので、標識を付けた魚を漁獲したときは静岡県水産・海洋技術研究所(054-627-1817)に連絡して下さい。



2022年度温水利用研究センター種苗生産実績

単位:尾もしくは個
魚 種 生産数
マダイ 1,738,200
ヒラメ 555,700
クルマエビ 700,000
ガザミ 0
ノコギリガザミ 52,090
アワビ(クロ・メガイ) 274,200
トラフグ 53,050
クエ 2,780